本から学ぶ科学的教育法

本から得た子育てに役立つ科学的知識をまとめます。本は読む気になれなくても、ブログなら読めると言う方、賢い子に育てたい、自主的に動けるようになって欲しいと考えている方などに役に立てると嬉しいです。

子育てする親をサポート! ABCプログラムってなに?

ABCプログラムとは、デラウェア大学の心理学者メアリー・ドージアが作ったもので、アタッチメント心理学の理論を重視している。

内容は、親や里親が、幼い子供と出来るだけ濃い繋がりを築けるように、親&里親に支援すると言うもの。

子供との接し方を勉強するのですね! _φ(・∀・メモメモ

 

・アタッチメント心理学とは……愛着理論

・愛着理論とは……心理学、進化学、生態学における概念であり、人と人との親密さを表現しようとする愛着行動についての理論(ウィキペディアより)

 

アタッチメントと生物学的行動(バイオビヘイビアル)の回復支援(キャッチアップ)ABC

 

省略名しか覚えられん……!( ´ ▽ ` )

 

子供にとって、親に怒鳴られるとか、両親の不仲(喧嘩ばっかりしている、愚痴を聞かされる等)とか、住む環境が変わりまくるとか、こうしたストレスの溜まる状態は、子供の発達を阻害してしまうそうな。

 

あー、これ大人にも言える気がする。

ストレスの溜まる状態に置かれると脳が萎縮する感じあるもの……

 

 

ABCプログラムを10回受けた親の家庭の、子供への影響を調べた研究では

・子供たちは非常に高い割合で安定したアタッチメントを示し、よりうまく自分の行動を制御できるようになった

・子供たちのストレスレベルも改善された

という効果が見られた。

 

と言うんですね。

 

で、このプログラムってどんな内容なの?って話ですが、

例えば、部屋を散らかす子供に対して我慢の限界に達した母親が、思わずやってしまう「大声で叱る」とか「罰や仕返し行動」(おやつあげないとか、叩くとか)、これらをしないで冷静に対処していきます。

 

子供:食べ物を散らかす

親:「ダメよ、散らかしたら」とにこやかに言う

子供:「いいの!」と言って言うことを聞かない

親:「それはもうおしまい。部屋中おかしだらけよ」と言って子供が手に持っているお菓子を回収。そのあと「ありがとう」と回収させてくれたお礼を言う

子供:「やだ!」と言って泣き出す

親:「ここに座って」とさっきと違う場所に子供を移動させて、子供と同じ目の高さで「こっちのおもちゃで遊べるでしょ?でも、お菓子はおしまい」と別の物に関心を向けさせる。

子供:渡されたおもちゃで遊び始める

親:「大丈夫?」と気遣う声を子供にかける

子供:うなずく

 

という感じ。

 

ポイントは、

・終始声を荒げない

・関心を別の物に移させる

・ルールは譲らない (例でいうとお菓子)

・子供の感情に同情を示す

の4つです。

 

はじめのうちは、“終始にこやかに”がクリアーできればいいかな……と思う次第でありますが(*´ω`*)

この一連の流れに第3者が「ここの部分とてもいい対応だったわ!」とその都度褒めてくれたりアドバイスしてくれるのがこのプログラムなんですね。

 

第3者がいなくても、自分で自分の接し方を録音なり録画なりして振り返ってみるのもいいのかもしれません。

何か気づくこと、改善ポイントが見つけられればいいんで。

メンタルの強い子に育てる

クリティカルシンキングという方法を使うと、論理的に最良の問題解決ができ、それがメンタル強化にも繋がるというのでメモ。

 

クリティカルシンキングを簡単に説明すると、

答えのない問題に対して、自分が納得いく答えを出すというもの。

で、この方法で1番のメリットは感情で答えを出さなくなるってこと。

つまり、起きたことの背景を正確に捉えて「どうしてそうなったのか」を冷静に考えることができて、「次はどうしたら良くなるのか」という問題解決する方向に思考が切り替わるから良いんですな。

まずは状況を把握!

自分も子供にやってしまいがちですかね…

子供だけじゃなく周りにもかもしれない。

 

先日Excelで、商品の発売日順にリストを作るって作業をしていたんですが、PCからちょっと目を離した隙に、作業中のExcelシートを別の人(凄くイライラしてたので何かあった様子)が消してしまったんですね、上書きせずに。

完成間近だったということもあり大分腹が立ったんですが、私も小まめに上書きしてればそうならなかったわけで。怒ってもそのデータ戻ってこないし、その人にExcel勝手に閉じないでくださいと一言告げて作り直しました。

お陰で残業になったんですけどね。フンッ

 

で、この経験から「次からは小まめに上書き保存すれば万が一消されたとしてもダメージが少ない」っていう解決法が自分の中で生まれるわけです。その人がイライラしてたっていうのもあり、嫌がらせでもなかろうと。ただ、とばっちり食らっただけだと消化できるんですね。

 

この思考をするといつまでもくよくよ悩むこともなく、早めに気持ちの切り替えができるのでオススメ!

 

最初、子供には質問形式で質問していって自分の口から答えを言わせると良いと思います。

どうしてそうなったの?

それは本当にそうかなぁ?

こうは考えられない?

とか、こう考えると楽になる!という思考グセを身につけさせてあげると良いですね。

 

ごっこ遊びで考える力を伸ばす

仮面ライダーごっことか、プリキュアごっことか今時の子はやるんですかね?

私が幼稚園、小学生の頃はセーラームーンごっこやってましたけど。

 

で、こういうごっこ遊びも考える力が養えるそうで。なんでかって言うと、演じるキャラクターによって行動とか役割って決まってますよね。「演じる役柄ははこうあるべき」というルールが要求される上に「どう行動するか」と言うステップを踏むから なんだそうな。

 

例えば、

プリキュアは(演じる役柄はこうあるべき)

みんなで協力して悪者を倒す(どう行動するか)

ってな具合です。

 

演じることにより、目標を立てる、計画する、続ける、集中する為のスキルの発達を促す(実行機能)んだそうです。

 

子供と一緒にやるならおままごととか。

役割を決めて(ママ役、パパ役、子供役とか)一緒に楽しめるといいですね。

 

本当にー実行機能高まるのかよー?って思われる方もいると思いますが、こんな調査結果が出てまして。

 

150人の子供を対象にした調査で早期発達プログラムに参加した生徒は、そうでない子に比べて、実行機能テストにおいて30%〜100%近くスコアが高かった。

さらに、他に5つの特徴が見られた。

1創造的

2言葉が流暢

3問題解決能力が高い

4ストレスが半分

5社交的

 

とのこと。ぶっちゃけ対象が150人って調査にしては少ないと思うんですけど、ごっこ遊びからは少なからずコミュニケーション力と創造性は鍛えられると思うので、ごっこ遊びオススメです。

条件付き「お小遣い」の効力

条件付きのお小遣いに関して言うと2通りの調査結果があるんですよ。

 

・手伝いをしたらお小遣いを与えると、自発的にお手伝いをしなくなる。

・条件付き(手伝い、テストでいい点とったらとか)でお小遣いを与える事で、お金について学んでいく。

 

上の方は大人にも当てはまるようで、なんで条件付きが良くないかと言うと、やる気を引き出すにはお金よりも褒め言葉の方が効果があると言う事なんです。

 

ある行動(掃除、勉強等)に対して金銭が発生すると、モチベーションが下がるため生産性も減る。(ペンシルベニア州 カーネギー・メロン大学の研究)

 

お小遣いをチラつかせて勉強させるよりも、そこにどんな楽しみがあるのか、達成感があるのか、やらなければどんな気持ちになるのか?を考えさせてあげると良いそう。

とくに大事なのは「やらなければどんな気持ちになるか」ってとこ。

先延ばし対策でも使える自問自答テクニックです。

ダイエット中に、「今、このポテチ食べたらあとでどんな気分になるだろう?」と思うと気がひけるやつです。

 

2番目の、「条件付きでもお金について学べる」と言うところですが、毎週毎月決まった額を与える事で自分のお金を管理する能力が身につくと言う調査もあるので、条件付きでお小遣いを与えなくても良いのではないか?と私は考えます。

 

自主的に動いて欲しいなら、条件付きお小遣いはナンセンス!

 

ちなみにうちは毎月20日にお小遣いもらってました。その頃からお小遣い帳をつけるのが私の趣味でした。友達と遊ぶときは予算を立ててその分しかお財布に入れない。足りないときは持ってる漫画を売るとかしてました。

今より昔の方がきっちりしてたかも……

考える力を伸ばすには

考える力をつけるためにそもそも必要なのは「言葉」であり、言葉を扱う能力が弱ければ、思考力も弱くなってしまう。

 

複数の本を読んで共通してたのは、幼児期にたくさん言葉をかけてあげるということ。

特に、子供と過ごす時間が長いお母さんは料理の実況中継や、歌をうたう、絵本の読み聞かせをすることで子供の語彙力が高まるそうな。

 

さらに興味が湧いたのは、3歳まで毎日2万1000語聞かせると良いと言う点。

2万1000語がピンと来ない数字ですが、15分間のお喋りで2100語くらいは喋ってるみたいなんで、そんなに難しいことではなさそう。

そんなに喋ることないって人は歌ったり、本の読み聞かせをしたら可能になるんじゃないかなと思います。

本は絵本じゃなくても、自分の読みたい雑誌や小説などを声に出して読んでもOKで、合間に出てくる写真や絵の説明をするのもいいのだそう。

例えば、旅行誌を見てて「チョウチョが飛んでるね」とか、「牛さんがいっぱい!何匹いるかな?」とかそう言う感じ。

非認知能力UP術「成功体験を積ませるお手伝い」

家庭でできる成功体験を積ませる方法は、年齢別によって違います。

 

ポイントは子供ができる範囲のことをする点です。

失敗しそうなお手伝いは頼まないって事です。

 

具体的に見て行きましょう。

1〜2歳→お箸を並べる、おもちゃの片付け、ゴミをゴミ箱に入れる

 

3〜4歳→モップがけ、テーブル拭き、米研ぎ、草むしり

 

5〜6歳→洗濯物をたたむ、食器を拭く、野菜の皮むき、掃除機かけ

 

上記のように難易度が違ってきます。

 

子供がうまく出来なかったら、やり方を教えてあげれば良いし、どうしたら上手くいくかを考えさせれば良い。

そして、手伝ってくれて助かった事を伝えると子供も喜びます。

人から感謝される喜びをたくさん経験する子は積極的で開放性の高い子に育つそうです。

 

開放性が高い=外向性、好奇心旺盛

家庭でできる!非認知能力UP術「自主的にやらせて成功体験を増やせ」

教えるではなく、学ばせると良いそう。

プロセスが大事なんですね。わかります。

 

ポイントは3つ

・手本を見せる

・ 体験させる

・ 発見させる

 

あー、なるほど!と思ったのは、過去に料理教室に通っていたときのこと。

私は以前、2件の異なる料理教室にいってた事がありまして。

片方の料理教室では言葉のみの説明で工程を話し実践

もう片方の料理教室では見本を見せてくれてからの実践

だったんですね。

で、記憶に残ってるのはやっぱり手本を先に見せてくれた料理教室で。

「あー、そうやってやるんだ〜」と見ながら学べて、実際手を動かしてみると「ここうまく出来ん」ってとこを発見し。

一方、言葉のみの料理教室では、知らない間に一品出来てるってことがざらでしたから。しかも作ってないから、質問ポイントすらわからないって言うなんとも残念な感じに。

 

とにかくまぁ、体験から学べることっていっぱいありますもんね、いくつになっても。

何と言っても楽しく学んだ知識は定着しやすいって事です。

それに、自分で発見するってとこが良いですね!

 

ここで言いたいことは、子供の自主性を尊重するって事。

子供がやりたいことをやらせてあげる。

「ダメ!」や、「〜しなさい」などの手出し、口出しはNGです。

成功体験の積み重ねが自信を生むので、子供と一緒に色んな事にチャレンジしましょう。

そして子供が躓いたら助けてあげる。

例えば、どうして上手く出来ないのかな?他に方法はないかな?って具合に。

子供が困っている時にいつでも頼れる大人がいれば、子供も安心します。

なので、子供が困った時、いつでも助けてくれる環境作りが大切です。

子供に耳を傾けられるように、いつも心に余裕を持ちましょうって事ですね。

わかっているけどなかなか難しいって方もいると思うので、今後、時間の作り方なども紹介していきます。