本から学ぶ科学的教育法

本から得た子育てに役立つ科学的知識をまとめます。本は読む気になれなくても、ブログなら読めると言う方、賢い子に育てたい、自主的に動けるようになって欲しいと考えている方などに役に立てると嬉しいです。

語彙力を伸ばす=感情コントロールが上手い

皆さんも語彙力についての本やメディアが話題になったのも記憶に新しいとは思いますが、語彙力が伸びると感情コントロールがうまく行くって話聞いたことありますか?

 

人間がどう選択をしてどういう時に選択を誤るのか、と言った事が書かれている本を読んでいる中で私が興味持った部分をちょっと紹介します。

 

↓まずは感情知性について↓

1990年 ピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士による論文感情知性の概念が初めて提唱される。

ダニエル・ゴールマンが1996年に「EQ」と題して出版したため日本ではエモーショナルインテリジェンス=EQと認知されているが英語圏ではEIが一般的。

イエール大学の感情認知実験で緊張と不安を抱えていると合理的な選択ができなくなると言われているけど、感情知性の高い人はプレッシャーがかかる状況でも他人の感情を分析し、自分の感情もコントロールできるため合理的な選択ができる事がわかった!

 

というんですね。

 

ここの部分を読んで、感情がうまく言葉にできない子供に、親が代弁してその気持ちを受け止めてあげるって感じに近いなーって思ったんです。

 

子供の感情表現を代弁するにあたり、私たち大人も表現力を高めれば、親子共々感情コントロールがうまくいくんじゃないか。と思いませんか?

 

どうすれば「自分の感情を詳しく表現できるか?」ってところがポイントになってきますが、意外にも簡単で

・外国語を学ぶ (海外の映画で使われている言い回しやジェスチャーなどを真似るでもいいと思います)

・瞑想

・エクスプレッシブ・ライティング (エモーショナル・ディスクロージャーとも言うのかな?)と言う手法で、イライラした時、紙やSNSなどに自分の感情をひたすら書き出すだけ

 

と言うのが科学的根拠があるのでオススメとのこと(^_^*)

 

「ムカつく」「最悪」という簡単な感情表現ではなく「脳の血管が切れそうなくらいムカつく」「コンサート会場まで行ったのにチケット忘れたことに気づいたときの絶望感と同じくらい最悪」とか、より具体的に表現するというのも楽しいですね♪

 

感情知性を高めることは、後悔する選択を回避する時にも役に立ち、人との関わりも円満にするのです。

感情を具体化するトレーニングで、感情コントロール力をあげていきましょう!

周りと比べることは重要じゃないっ!

赤ちゃんの脳は遺伝と経験により発達します。

なので、出来る出来ないのスピードはその子によって違うので焦らなくて大丈夫だよー!って話をしたいと思います(^-^)

 

「うちの子ハイハイが出来るようになったの♡」とか「トイレ行けるようになったの!」とか、そういう話を聞いて焦った事、ありませんか?

うちの子はまだ字が書けないとか読めないとか。誰でも親ならそういう話を聞いて「え!うそ!早いね!」と返事した後で(いやー、うちの子発達遅いのかしら?)なんて心配になってみたり。

 

でも大丈夫です。

月/年齢別に発達する目安を把握する事で、自分をその焦りから解放してあげましょう♪

 

目安がわからない方は赤ちゃん雑誌でお馴染みの「たまひよ」などのWebサイトで確認できますよ(*^ω^*)

 

それでも、自分の子供の成長と周りを比べてしまう時は、大きく捉えすぎないようにして下さい。

子供はゆっくりなペースでも成長していきます。

子供に何を言っても無駄なとき

大人にもありますが、相手が感情的になっているときに何を言っても無駄な時ってありますよね。

そんな時「冷静になって」「落ち着いて」なんて声をかけることが普通かもしれませんが、これ、落ち着くどころか逆に爆発させてしまうケースがあるんです。

 


例えば、相談なしに奥さんが5万円近くする化粧品を購入した、ダイエットの為に月に2万円かかるトレーナー付きのジムに入会したとしましょう。
旦那さんが、相談なしに25万円もする車につけるパーツを購入・取り付けしたとしましょう。


相談されなかった側はもちろん「何やってんの!?聞いてないんだけど!」ってなりますよね。笑


こう言う感情的になっている時って、聞く耳持てない状態であり、感情に支配されて我を忘れている状態なんです。


要は、声が届いていないんです。


理屈や共感が通じないんです。

 


怒り狂ってる人を目の前にしているあなたは、恐らく宥めたり、弁解しようとしますよね。
そして「落ち着いて話そう」と。

 


しかしですね、冷静になってや落ち着いてって言うと、今のあなたは冷静じゃないって言ってるようなものなんで、あまりよろしくないんですね。


「落ち着いてって何や!は?何様?!」って展開になりかねません( ゚д゚)汗

 


なので
「場所を変えて話そう」とか
「お茶を飲みながら話そう」って声をかけてあげる事をお勧めします。
このように空気を変えるとまともに話せる程度の冷静さが戻ってきやすいのです。

 

 


子供に冷静さを取り戻してほしいなら、感情を言葉にしてあげて認識・共感すること。
例えば、おもちゃ屋さんや本屋さんで帰るのが嫌って泣くお子さんに…「このおもちゃで遊びたいんだよね、でももう帰る時間だからバイバイしなきゃいけなくて悲しいんだよね」ってな具合。


子供は自分の感情を口に出して言うことが難しい場合が多いので大人がサポートしてあげましょう。


あなたも子供の感情に名前をつけて説明してみませんか?
そのうちに子供もあなたの真似をして感情に名前をつけることができるようになります。


自分の感情を認識できる子は、他人の気持ちに気づき共感できるようになります。
共感出来るようになると、喧嘩や対人ストレスも少なくなります。


せめて2週間だけ、試してみてください。

知っとくと便利かも?乳幼児の睡眠について

近頃、睡眠関連の書籍が多く出版・情報提供されていますね〜。睡眠が十分でないと健康を始め、仕事の効率や恋人関係まで悪くなってしまうかも!?と言うのは皆さんの間でもすでに常識的になっていると思います。

 

そこで今日は、新米ママとパパと赤ちゃんのための睡眠豆知識を紹介します♪

 

・寝かしつけに成功したと思ったら起きた!

・今寝ないで夜寝てくれ!

・なかなか寝ない我が子に生気を吸い取られて私クタクタ……

などのお悩み中のあなたに♡

「そう言うことか!」と仕組みが分かれば気持ちも少し楽になるかもしれません(*´ω`*)♪

 

 

まず、自分自身こう言った経験はありませんか?

・眠くて仕事や、やることが捗らない

・寝付けなかったり残業、飲み会で睡眠不足になった/体調が優れない

・疲れてるんだから寝かせてよーーーー!と喧嘩した事がある/思った/イライラした

・眠りにつく頃に電話やメール、来客によるチャイムで邪魔される

 

これ、赤ちゃん自身にも起こっている事だとしたらどうします?

ちょっと驚きますよね。

 

しっかり休息をとる赤ちゃんは記憶力・集中力・適応力が育ち、ストレス・癇癪・ぐずりが少なくなる傾向があるそうです。

 

ちなみに十分な睡眠が取れてる大人は記憶力・集中力・自己コントロール能力の向上によりダイエットに成功しやすくなる・太りにくくなるなどこちらもメリット多めです(=´∀`)人(´∀`=)

 

 

さて、お腹から出てきた赤ちゃんですが、産まれてからの3ヶ月間くらいは子宮の中にいるのと同じように、日中ぐっすりと眠らせてあげましょう。

・カーテンで部屋を薄暗くする

・照明を消す

・音量を落とす

と言ったことも大事です。

それから、外部の刺激にあまり触れさせないようにすることも大切です(感染症などの関係で産まれてからしばらくは外出を控える方が大半だと思いますが!)。

 

 

赤ちゃんがぐっすり眠れる環境に近づけたら次は「寝かしつけ」です。

ここが本日のハイライトです。

 

動睡眠って聞いたことありますか?

動睡眠とはレム睡眠の原型で、脳が起きている状態。いわゆる浅い眠りの事です(´-`).。oO

 

この浅い眠り、どう言う状態かお気付きの方もいると思います。

そう、上記にもありますが

あとちょっとで寝れるとこだったのに…!!

ってやつです。

赤子は眠り始めの20〜40分間はこの状態なんですな。

なので、寝たかなー?と思ってベッドに移そうとするのはもったいない事なのです。起きちゃうから ( ゚д゚)ハッ

なので赤ちゃんが静睡眠(ノンレム睡眠の原型・深い眠り)に入るまで待ってからベッドに移しましょう。

 

深い眠りは動睡眠20〜40分後の60分間程続きます。この1サイクルが終わると、起きるか次のサイクルに入るかのどちらかになります。

 

昼寝中にあまりにも早く目を覚ます赤ちゃんには再度寝かしつけをしてあげましょう。

動睡眠から静睡眠の移行がうまくできない子もいるのです(*´∀`)

30分程寝かしつけてるけど寝ない!って場合は諦めるのもいいですよ♡

自分が疲れちゃいますからね。

 

言う事を聞かない子供には

お説教でも怒鳴りつけも効果なし!

 

「勉強しなさい!」「片付けなさい!」なんて本当は言いたくないですよね。

子供との関わりは毎日のことなので、ついイラっとしてしまうのも無理はありません。

 

それでもこの悩み、ストレスから解放されたいと思いませんか?

 

ポイントは

環境を変えてあげる事で、行動が変わる。

行動が変わると習慣が変わる。

です。

 

勉強しない子は、その子にとって勉強し辛い環境なのかもしれません。

・デスク周りに物が散乱

・勉強する場におもちゃやゲーム、漫画がある

 

片付けしない子は、その子にとって

・片付けしにくい

・おもちゃの量が多すぎる

のかもしれません。

 

 

人は誘惑に弱い生き物なので、自分でダメ!と決めていてもその誘惑に負けてしまうものなんです。

・ダイエット中なのに、お菓子を食べてしまった

・ちょっと掃除したい場所があったけど、後にしよう、から随分と日が経ってしまった

・今日も英語の勉強しなかった…

と言うような経験は誰にでもありますよね?

 

ダイエットや勉強するなどの目標がある159人を対象にした研究で、こんなことがわかりました。

 

そもそも誘惑に負けるような環境を作らない事が目標達成に大きく繋がる。

 

とってもシンプルじゃないですか?

 

勉強するときはおもちゃやゲーム、漫画などの楽しいものは必要ないわけです。

おもちゃも適量がありますので、週や月ごとに使うおもちゃをローテーションしてあげる(他のおもちゃは仕舞っておく)と散らかりにくく、片付けにも困りません。

 

子供に怒ってしまう前に対策しませんか?

やり方はシンプルです。

環境を整えるだけ。

ぜひお試し下さい。

 

 

「子供時代のトラウマで疾患率が増す」と言う研究について

アメリカ疾病予防管理センターの医師ロバート・アンダと、医療保険団体カイザー・パーマネンテの予防医学部門の創設者ヴィンセント・フェリッティが1990年代に子供時代の環境の逆境(ACE)について研究したもので、ACEと内科疾患との驚くべき相関関係が出たよってお話。

 

研究内容はこんな感じ。

 

1万7000人を超えるカイザーの中年の患者を対象に、家庭内で起こる事柄について10項目の質問に答えてもらった後、それぞれの患者の病歴を調べた。

 

質問内容は

・虐待に関する項目が3つ

・ネグレクト(虐待や育児放棄、等)に関する項目が2つ

そして、深刻な機能不全に陥った家庭で育ったことを示す

・DVの目撃

・両親の離婚

・家族が刑務所に入っている又は精神疾患がある

アルコール中毒や薬物乱用の問題を抱える者がいた

など。

 

 

その結果、子供時代の逆境(ACE)を4つ以上経験している患者は

癌になる確率…2倍

肝臓病にかかる確率…2倍

心臓病にかかる確率…2倍

肺気腫や慢性気管支炎になる確率…4倍

 

になると言うんですから驚愕ですわ。

 

この質問の10項目は、失恋した〜、受験に失敗した〜、などの一過性のものではなく、慢性的で継続するストレス(毎日続く経験)が設定されていたってとこもポイントですね。

 

あと、チェック項目に当てはまれば当てはまるほど、鬱や不安に悩まされたり、自殺や自己破滅行為に及ぶ可能性が高い。と言うのと、幼少期で見ると、学校での学習や行動に問題があるとされる行動が見られるそうです。

 

 

これって逆に、どう言う幼少期を過ごしたかって言う質問で、今後の健康状態にどう響いてくるのかがわかるってことなのかも?( ゚д゚)

親はどこまで子供に影響を与えるのか

子供は小さいうちは親や家庭からの環境に影響されやすく、ある程度大きくなると(思春期くらい?)付き合う友人によって、その後の人生において良し悪しの影響がでてくるそうです。

 

今回の話は、親がある事をすると子供の自信を無くさせて、その結果こんな影響が出ますのでお気をつけくださいというもの。

ちなみにロンドン大学の研究によるものです。

 

まずは「性格に影響する割合」を知っておきましょう(´ω`*)

遺伝子が性格に影響する割合→最大50%

友人関係が性格に影響する割合→40〜45%

親が性格に影響する割合→6〜8%

 

親から受ける性格の影響は、案外少ないですね〜。しかし、気をつけてもらいたいことがあるんです。

ズバリ、罪悪感や恥などのネガティブな感情を子供に抱かせて、子供を支配する事。

 

例を挙げると、学校に行きたくないとか成績が悪い子供に対して「誰が学費払ってると思ってるの!」と言うとか、ママ友に我が子を褒められたが謙遜のつもりで「うちの子は本当ダメで〜」と言うとか、他人の前で叱って子供のプライドを傷つけるとか。

 

これらをすると、人間関係や恋愛においての関わり方(愛着スタイル)に影響してきます。

どう影響するのかと言うと、神経症的傾向が不安型や回避型になりやすく、

・周りに嫌われるのを恐れて、言いなりになりやすい

・恋愛においては熱しやすく冷めやすい(関係が長続きしない)

・人との距離感が掴めなくて友達ができない

などなど。

あとはチャレンジしようと思わなくなるって言うのも挙げられます。

 

「うちの子は本当にダメで〜」系の話は、仕事中でも子供連れてる人からよく聞く言葉なんですけど、親の背中を見て育つ子供がダメなら親もダメってことです。自分がダメなんですよ。責任を子供に押し付けちゃダメです。

だから親も勉強して、子供とどう接するかを考えると良いですね。(あくまで私論)

 

 

えー!もう遅い(;´д`)って思った方でもまだ救いはあります。だって親から受ける性格的影響は多くて8%ぽっちなので(`・ω・´)

 

自分の力でできた!と言う経験を増やしてあげましょう。そうすると子供が自信が持てるようになります。

周りと比べない。昨日の行動、1ヶ月前とどう変わったかと言った具合に、過去の出来事と比べてあげるといいです。